Ninja trẻ
みなさんこんにちは。
本日は日本語で説明します。
固有名詞の作り方について、文法上、「こうしてはいけない」という説明します。
「Wakai Ninja」はおかしい
例えば、若い子供向けに空手か合気道を教える教室名を「Wakai Ninja」と名付けたとします。
これは日本人が見ると、非常にfunnyです。
理由は次の3点です。
- 名詞ではなく文章になっている。
- 子どもが対象なら「若い」はおかしい。
- 忍者や侍は空手も合気道も関係ない。
形容詞を入れると文になる
若いは形容詞です。
忍者は名詞です。
日本語の場合、名詞に形容詞をつけると、一つの文になってしまいます。
普通はサービス名、企業名、店名などは文にしません。
「若い忍者」は文ですので、日本人が見ると、教室名としては、非常に違和感があります。
ではどうすればいいかと言うと、「い」を取り除きます。
「若忍者(わかにんじゃ)」
これだけで名詞になります。
「赤い忍者」なら「赤忍者」。
「黒い忍者」なら「黒忍者」。
しかし特定のルールがあるわけではないため、今回は詳しい説明をできません。
例えば、動きの速い忍者を「速忍者」とは、普通は言いません。
その場合、形容詞をそのまま変化させるのは諦めて、似た意味の熟語と組み合わせるのが普通です。たとえば、「疾風忍者」「超速忍者」などです。
このように、なぜ「速忍者」とは言わないかを、論理的に説明することはできません。
「見たことがない」というだけなので、慣れるしかありません。
「見たことがない」だけなら、新しい言葉として「速忍者」を作ってしまうことも可能です。しかし、外国人が新しい言葉を作ると、日本人からは、ただの誤った用法に聞こえてしまうので、注意が必要です。
子どもが若いのは当たり前
子どもをターゲットにしている、という背景まで考えると、「若い」と明記するのは、とても違和感があります。
子どもが若いのは当たり前なので、「若い子ども」とは言いません。
これは、逆に「若くない子ども」が存在しないことからも、理解が可能です。
なお、子供の中で年齢を区別したいときは、「若い」ではなく、「小さい子ども」とは言います。
年上の子供を指す場合は、そのまま「年上の子供」と言ったり、「年長の子供」と言います。
なので、子どもがターゲットであることを表したい場合は、そのまま
- 子ども忍者
が良いと思います。
または、子供向けサービスの場合、カタカナ英語を交えることで、表現が広がります。
- 忍者キッズ
- リトル忍者
などが考えられます。
忍者や侍は一つの身分
ベトナムに限らず、海外で、日本をイメージした製品に「Samurai」「Ninja」とネーミングしているのを、たまに見かけます。
しかし、日本人にとって忍者も侍も日本文化の象徴ではありません。
現代日本に侍はいません。ましてや忍者ではありえません。
日本人も、侍、忍者が日本特有という認識はあります。
しかし、もっと具体的なイメージを持っています。
そのイメージは、少なくとも、近代に成立した合気道や空手と侍・忍者は結びつきません。
侍なら剣道、忍者なら忍術(忍者の使う特別な技)やスパイ活動の訓練なら、ピッタリです。
侍、忍者が食べ物の名前に使われるのも見たことがあります。
侍、忍者は身分や職業を表しているので、医者や警官と同じです。
「Hủ thiếu bắc sĩ」「Bún bò cánh sát」と言っているようなものです。
「和風」をSamurai、Ninjaに置き換えているだけなのは、頭では理解できます。
ですが日本人には侍、忍者に対して、「和風」では説明にならない、より具体的なイメージをもっていますので、とても違和感があります。
なので、一般のベトナム人は気にする必要はないですが、日本語学習者は理解しておくと良いかもしれません。